Buttero
イタリアのトスカーナ地方にある老舗タンナーConceria Walpier(ワルピエ)社。その代表的な革ブッテーロ。部位としては牛革の中でも平均的に厚めの成牛の肩(ショルダー)の部分を使っております。トラと呼ばれる首のシワや血筋が若干見られるパートですが、そういったものや傷を隠す為のクローム鞣しでの顔料仕上げはせず、植物性タンニンで鞣し、染料による染色を行い、自然の風合いを残した仕上げを施してあります。繊維密度が高いのでコシが強く丈夫な他、カラーバリエーションの豊富さやイタリアらしい発色の良さも大きな魅力です。
しっとりとした手触りの素材は使い込むにつれて艶と透明感が増し、色が深くなり、独特の味が出てきます。タンニン鞣しの革はクローム鞣しの革に比べ暖かみがある反面、多少のキズは避けられない他、濡れるとシミになりやすいという大変デリケートな素材ではありますが、それもこの革の革味として経年変化をお楽しみいただければと思います。
ケア方法
始めからオイルを多く含んでおりますので、基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。普段のお手入れは乾いた柔らかい布で乾拭きのみを行ってください。革が乾燥してきましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布して下さい。その後、柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意下さい。)